偉風堂々~舞自慢~
     

私にとっての書の道

書道を通し精神修養に励む男性
書道家 黒川 博

プロフィール

黒川 博

1922年
8月28日
島根県雲南市生まれ。
1939年
就職を機に書道を始める。
日本書道学院通信教育を受ける。
1941年
12月
日本書道学院通信教育を卒業する。
1948年
新日本書学院会員となる。
1995年
7月
島根県書道協会会員となる。
interview

書道を通し精神修養に励む男性

眼下に宍道湖、晴れた日には日本海に浮かぶ隠岐の島を一望できる景勝地でも知られる、雲南市大東町須賀地区で書道・書道精神を極める男性がいる。
昭和14年、初めての仕事は戸籍謄本・戸籍妙本を写すことだった。当時パソコンなどは無く、全て手書きが一般的だった。まるで書写のお手本のような楷書で書かれた原本。これを丁寧に写す作業が書道を始めるきっかけとなった。 「字を上手に書きたい」という思いから日本書道学院通信教育を受け、そこから書道家としての人生が始まる。

書道とは修行の道、自らを磨くことが気品ある文字を描く上で重要となる。勉強は必要だが技術は精神修養の次、かっこつけの書道ではいけない。
目には見えない心を磨くことに理念を置いて生活し心を正すことこそが一番大変なことなのかもしれない。

「書や絵を通じて自分を磨く糧とする。それこそが書の道であり、人生そのものである。」
人を敬い、尊敬の念を持つこと!努力をすること!勉強すること!
読むこと、書くこと、お話しすること、挨拶、これらを意識してすることによって日常に行っている全てのことが勉強になる。

そして長い時間をかけ奮励した結果現在に至る。

展覧会へ出品される数々の作品には衆望が集まる。
作品1点1点に完成までのストーリーがある。
表現する文字によって崩し方など書体の研究、思索の時間が一番大切で大変。それから筆を持ち紙に向かう。時には思い描く文字を表現できず何度も何度も失敗を重ね、深夜までかかることもある。時間を忘れ没頭し書いた作品にはより愛着が湧き、受賞したときの喜びもひとしお。この時の感動が次の作品を生む原動力となる。

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